ストレスってなに?

みんなが「つらい」「いやな気持ちになる」と感じるとき、その理由の一つに「ストレス」があります。ストレスとは、体や心が「大変だなあ」と感じたときに、体が反応する自然なサインです。たとえば、学校でテストが近づいてドキドキしたり、友だちとのケンカで悲しくなったりするのも、ストレスが原因のひとつかもしれません。

1. ストレスとはなんなのか?

1-1. 自然な体と心の反応

人間の体は、困ったときや大変なときに、元気を出そうと働き出します。昔、動物たちが「敵が来た!」と感じたときに、すぐに逃げたり戦ったりできるように、私たちも同じように、体と心が「戦うか逃げるか」という反応をするのです。

実例:
たとえば、急に大きな音がしてびっくりしたとき、心臓がドキドキするのは、体が「危険かもしれない」と感じたからです。

研究データ:
ハンス・セリエさんという研究者は、ストレスを「体がどんな要求にも対応しようとする、普遍的な反応」と説明しています(セリエ, 1956cite)。

1-2. いいストレスとわるいストレス

ストレスはすべてが悪いわけではありません。

いいストレス(ユーストレス):
たとえば、新しいことにチャレンジするときや、目標に向かって努力するときに感じるワクワク感も、体がエネルギーを出すためのストレスです。

わるいストレス(ディストレス):
いつも続く嫌な気持ちや、どうしても解決できない問題からくるストレスは、体や心に負担をかけ、元気をなくしてしまうことがあります。

2. どんなストレスがあるの?

ストレスは、いろいろな原因で起こります。いくつかの種類を紹介しましょう。

2-1. 心のストレス

感情や思いからくるストレスです。

例: 学校での友だち関係のトラブル、家庭での悩み、将来の不安など

研究例: アメリカの心理学者たちが、子どもや大人が抱える心のストレスについて調査し、学校や家庭での環境が大きな影響を与えることを報告しています(Cohen ほか, 1983cite)。

2-2. 体のストレス

身体に負担がかかることから生じるストレスです。

例: 怪我、病気、運動不足や睡眠不足など

実例: スポーツをやりすぎたときに筋肉が痛くなったり、風邪をひいたときに体がだるくなるのも、一種のストレス反応です。

2-3. 環境のストレス

住んでいる場所や周りの環境からくるストレスです。

例: 騒がしい場所での生活、暑さや寒さの過剰、自然災害など

研究例: ある論文では、都会で暮らす人は自然に触れる機会が少ないため、リラックスする時間が短く、ストレスを感じやすいという結果が出ています(Ulrich, 1984cite)。

3. 国別、年齢別、性別でストレスの感じ方は違うの?

3-1. 国や地域による違い

世界の国々では、文化や生活環境が違うため、ストレスの感じ方にも差が見られます。

例:

日本では、学校や仕事での集団行動や、礼儀作法に厳しい環境がストレスとなる場合があります。

一方、ヨーロッパや北欧の国々では、個人の時間が大切にされるため、家庭や自分の趣味に使える時間が多く、ストレスが少ないと感じる人が多いという研究結果もあります。

研究データ:
国際的な調査では、生活の質や社会制度がストレスレベルに大きく影響することが分かっています(OECD Health Statisticscite)。

3-2. 年齢による違い

年齢が上がるにつれて、感じるストレスの種類や強さも変わります。

子ども・思春期:
学校や友だちとの関係、勉強のプレッシャーなどが主な原因です。

大人:
仕事、家庭、経済的な問題など、多くの責任を抱えることでストレスが生じやすいです。

高齢者:
体の衰えや、孤独感、将来の健康不安などがストレスの原因になることがあります。

研究例:
「Perceived Stress Scale(PSS)」というアンケートを用いた研究では、年齢層によって感じるストレスのパターンが異なることが明らかになっています(Cohen ほか, 1983cite)。

3-3. 性別による違い

男性と女性では、ストレスに対する感じ方や対処の仕方に違いがあるとされています。

女性:
感情の表現が豊かで、対人関係や家庭の問題からくるストレスを感じやすい傾向があります。

男性:
仕事や社会的なプレッシャーからくるストレスを感じることが多いですが、感情を内に秘める傾向があるため、外からは見えにくい場合もあります。

研究データ:
多くの国際研究では、女性の方がストレスを高く報告する傾向があり、これは文化的背景や社会的期待が影響していると考えられています(Matud, 2004cite)。

4. 研究データや論文で見るストレスの実態

4-1. ハンス・セリエの研究

ハンス・セリエは、ストレスの概念を「一般適応症候群」という形で紹介しました。これは、体がどんな困難にも対応するために起こす一連の反応のことで、今日のストレス研究の基礎となっています。

4-2. Perceived Stress Scale(PSS)

1983年にシェロン・コーエンらによって開発されたPSSは、世界中で広く使われているストレスの感じ方を測定するアンケートです。このスケールを使った多くの研究から、年齢、性別、国によるストレスの違いや、生活環境がどれだけ影響するかが明らかになっています。

4-3. 国際的な健康調査

OECDやWHO(世界保健機関)が行っている国際的な健康調査では、各国の生活環境、社会制度、経済状況がストレスレベルにどのように関わっているかが研究されています。これらのデータから、たとえば北欧の国々は福祉制度が充実しているため、比較的低いストレスレベルが報告される一方、都市部で生活する人々は環境ストレスが高い傾向にあると分かっています。

5. まとめ

ストレスとは、体や心が大変だなと感じたときに自然に出る反応です。

種類としては、 心のストレス、体のストレス、そして環境からくるストレスなどがあります。

感じ方は、 国や地域、年齢、性別によって違いがあり、研究データや論文からもその違いが確認されています。

大切なのは、 ストレスを完全に無くすのではなく、自分にあった方法でうまく対処すること。リラックスする時間を作ったり、友だちや家族と話をしたり、専門家に相談することがとても役立ちます。

私たちがストレスにうまく向き合い、理解することで、心も体も元気に、楽しく毎日を過ごすことができます。みんなが自分の感じるストレスを正しく理解して、必要なサポートを受けることができれば、より幸せな生活につながるでしょう。

このように、ストレスは決して悪いものばかりではなく、時には成長や挑戦のための力にもなります。研究や論文のデータを参考にしながら、自分自身の心と体にやさしく向き合い、ストレスとうまく共存できる方法を見つけていくことが大切です。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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