胃の中の強い酸が、ふだんは閉まっているはずの食道側へ「逆流」してしまい、胸が焼けるような痛みや、のどに酸っぱいものがこみ上げてくる不快感が出る病気です。
- 症状の例
- 食後に胸がチリチリする
- 寝ているときにのどがイガイガする
- 慢性的に咳(せき)が出る
2. そもそも自律神経って?
自律神経は、あなたが意識しなくても心臓を動かしたり、血流を調整したり、胃腸を動かしたりしてくれる神経の仕組みです。
- 交感神経:緊張・活動モード
- 副交感神経:リラックス・消化モード
バランスが崩れると、胃の出口がゆるんだり、胃の動きが鈍くなったりして、逆流を起こしやすくなります。
3. ストレスがどう影響するの?
仕事や人間関係で強いストレスを受けると、体は「戦うか逃げるか」の交感神経優位に。
- 胃の動きが止まりやすくなる
- 食道のセンサーが敏感になる
結果として、ちょっとした胃のむかつきでも「痛い!」と感じやすくなり、逆流が起きやすくなるのです。
4. 薬だけでは限界がある理由
逆流性食道炎の治療でよく使われるのが「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」と呼ばれる胃酸を抑える薬ですが…
- 長く飲むと骨が弱くなるリスク
- 薬をやめると酸がドッと戻る“リバウンド”
- 病気が治っても再発しやすい
薬はつらい症状を抑える力がありますが、根本的な「なぜ逆流が起きるか」を変えないと、またぶり返してしまいます。
5. 心のケアがカギ!
逆流性食道炎は精神的な負担とも深い関係があります。
- 不安やイライラ が強いと、症状もつらくなる
- リラックス法(深呼吸・軽いストレッチ・マインドフルネス)で、自律神経のバランスを整えよう
簡単な呼吸法や、1日5分の“ながら瞑想”でも効果が出ることがわかっています。
6. 体の自然治癒力を活かすコツ
薬に頼らず、もともと持っている治す力を引き出すにはこんな習慣がおすすめです。
- 規則正しい食事:よく噛んで、腹八分目
- 適度な運動:散歩やヨガでお腹まわりの筋肉を動かす
- 質の良い睡眠:寝る前のスマホは控えて、呼吸を整える
これらはすべて、自律神経を「消化モード」に導き、胃の働きを助けます。
7. アーユルヴェーダのヒント
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、逆流性食道炎に似た症状を「アムラピッタ」と呼びます。ポイントは“ピッタ”という体質の熱バランスを整えること。
- 温かいハーブティー(ジンジャーやフェンネル)を食後に
- 軽いマッサージでお腹を時計回りにさする
- ランチは温かいスープ中心にして、冷たいものは控える
ちょっとした生活の工夫で、お腹の“熱”を鎮め、消化力をサポートします。
8. まとめ:薬+心+生活の三本柱
- 薬物療法…つらいときはまず症状を抑える
- 心のケア…ストレスを減らして、自律神経のバランスをとる
- 生活習慣…自然治癒力を高める食事・運動・睡眠
これらを組み合わせることで、いったん整った体は逆流を起こしにくくなります。つらい症状に振り回されず、自分の生活リズムや心の状態を見つめ直してみましょう。自然治癒力や伝統医学の知恵も味方につければ、薬だけに頼らない毎日が手に入ります。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
スクールのご案内⇒コチラをご覧ください
動画記事のご案内⇒コチラからご覧ください
ホームページをご覧のあなたにプレセント!
