咽喉頭異常感症と自律神経、そして心のつながり
日常の何気ない緊張やストレスが、知らず知らずのうちに体へ負担をかけることがあります。
そのひとつが「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」です。
喉に異物感や違和感があるにも関わらず、検査でも異常が見つからず、治療法もない・・・
そんなつらい思いをしている方も少なくありません。
1. 咽喉頭異常感症とは
咽喉頭異常感症は、以下のような症状が中心です。
- 喉に何か詰まっているような圧迫感
- ヒリヒリ・チクチクする痛み
- イガイガ、むず痒さ
内視鏡検査や血液検査、画像検査などをしても器質的な異常が認められず、診断が難しいのが特徴です。
2. 自律神経との深いつながり
人間の体は「交感神経(緊張モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」がバランスを取りながら動いています。しかし、ストレスや不安が続くと交感神経が優位になりやすく、血管の収縮や筋肉の緊張を招きます。
- 喉周りの筋肉緊張:首や肩の緊張が喉の筋肉まで波及し、違和感を引き起こします。
- 血流の低下:緊張が続くと喉周辺の血行が悪くなり、細胞の働きが低下。修復や潤いが不足し、痛みやイガイガ感につながります。
3. 精神やストレスとの関係性
咽喉頭異常感症は「心のサイン」とも言えます。
特に以下のような心の状態が影響しやすいです。
- 漠然とした不安感:将来への不安や人間関係のストレスが、体感覚として喉に現れやすい。
- 抑うつ的な気分:気持ちが沈むと呼吸が浅くなり、喉の違和感を強めます。
- 緊張の自己ループ:違和感があることで余計に不安が増し、さらに自律神経の乱れが悪化…という悪循環に陥ることも・・・
4. 改善には「精神状態の改善」が不可欠
身体に出てきた症状を考えるうえで、精神状態がどうあるかは非常に大切です。
それは、精神が身体に影響を与えるからです。
逆に言うと、精神を整えたり軽い状態にすることで、身体の症状は軽くなる可能性があります。
そこで、簡単にできる精神のメンテナンスの方法をご案内します。
- 腹式呼吸/深呼吸
- ゆっくり息を吸っておなかを膨らませ、吐くときにはさらに筋肉を緩める。
- 1日数回、1セット5呼吸から始めてみましょう。
- マインドフルネス/瞑想
- 今ここに集中する練習。過去や未来の不安に気づいたら、そっと手放すイメージで。
- 初めての方はガイド付きアプリを活用すると続けやすいです。
- 適度な運動・ストレッチ
- ウォーキングやヨガ、軽い体操で全身の血流を促進。
- 喉周りの筋肉だけでなく、全身のほぐしが自律神経にいい影響を与えます。
- 生活リズムの見直し
- 睡眠と食事は自律神経の土台。規則正しい生活で「交感・副交感」のメリハリをつけましょう。
これらを習慣化することで、自律神経のバランスが整いやすくなり、喉の違和感を軽減させることができます。
5. 薬物療法の限界
病院では、抗不安薬や抗うつ薬、漢方薬などが処方されることもあります。しかし、薬だけで完全解消を期待するのは難しい場合が多いです。理由は…
- 対症療法になりやすい:痛みや不安を和らげる効果はあるものの、根本の自律神経バランスや心の状態には踏み込めません。
- 副作用のリスク:眠気やだるさ、胃の不調など、別の不快感を招くことがあります。
- 依存・減薬の問題:長期間使用すると、薬の量が増えたり、急にやめられなくなるケースも。
海のサロン空では、「心身一体のアプローチ」を重視します。
セルフケアと施術を組み合わせながら、少しずつ薬を減らしていくお手伝いをいたします。
咽喉頭異常感症は「ただの喉の問題」ではなく、心と体のつながりが深く関わる症状です。
一番お伝えしたいのは、体だけでなく「心にも優しく」ケアすることの大切さです。
- 体をゆるめる×心を整える
このバランスを意識することで、喉のつらい違和感は少しずつ和らぎ、健やかな毎日へと近づいていきます。
もし一人で抱え込んでしまいそうなときは、どうぞ当院へお気軽にご相談ください。
あなたのお悩み改善のお力になれるはずです。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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