いびき(英:Snoring)は、睡眠中に上気道(のどや口の奥)が狭くなることで、空気の流れに乱れが生じ、軟口蓋や咽頭の組織が振動して発生する音を指します。日本人成人の約30%がいびきをかくと言われ、加齢や肥満、あごの骨格形状などが影響します。
- 主な特徴:
- 鼾音(いんおん):低いゴーゴー音から高いヒューヒュー音まで多彩
- 中途覚醒:大きないびきで隣人の起こす音や本人の喉づまり感で睡眠が断続的に中断
- 伴う症状:日中の強い眠気、集中力低下、朝の頭重感など
重度 | いびきの音量(dB) | 生活への影響例 |
軽度 | ~35 | 軽い音、周囲に気づかれにくい |
中等度 | 36~50 | 就寝環境に支障、パートナーの不眠 |
重度 | 50以上 | 睡眠時無呼吸症候群(SAS)疑い |
いびきと自律神経の関係性
自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)が相互に作用し、呼吸・血流・筋緊張などを調整します。睡眠中のいびきは、自律神経バランスの乱れによって以下のように悪化・持続することがあります。
自律神経 | 作用 | いびきへの影響 |
交感神経 | 心拍数・血圧上昇、筋肉緊張の増加 | 咽頭の筋肉が硬くなり、気道狭窄を助長 |
副交感神経 | 呼吸数減少、リラックス | 過度な弛緩(脱力)で軟口蓋や舌根部が下がりやすくなる |
- 交感神経優位時:
- ストレスや過労で交感神経が緊張すると、のど周りの血管収縮・むくみが生じ、空気通路が狭まります。
- 夜間覚醒反応が頻繁に起こり、いびき音が大きく断続的に混在。
- 副交感神経優位時:
- 睡眠が深くなると筋肉全体の弛緩が進み、気道が自然に狭まることでいびき発生。
- 持続的ないびきが無呼吸を引き起こし、副交感神経の過剰反応(心拍数低下)が誘発されることも。
自律神経の乱れは、いびき→睡眠障害→さらなる自律神経乱調の悪循環を招きやすいため、早期対策が重要です。
いびきとストレスの関係性
ストレスは交感神経を刺激し、睡眠の質を低下させます。心理的負荷がかかると夜間の覚醒が増え、いびきの悪化や睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクを高めます。
ストレス要因 | 交感神経への影響 | 睡眠といびきへの影響 |
精神的ストレス | 心拍数・血圧の持続的上昇 | 寝つき悪化、いびき大音化・断続 |
不規則な生活 | ホルモン分泌リズムの乱れ | 睡眠リズム崩壊→副交感神経過剰弛緩 |
夜間のスマホ・PC使用 | メラトニン分泌減少、覚醒促進 | 睡眠潜時延長→浅い睡眠でいびき継続 |
ストレス下では、睡眠中も交感神経の緊張が抜けにくいため、深い睡眠へ移行しにくく、のどの筋肉弛緩と緊張が同時に起こることで、いびき声の断続的な増幅が生じます。
メカニズム図解(イメージ)
ストレス↑ → 交感神経↑ → 血管収縮/筋緊張↑ → 気道狭窄 → いびき↑
※ 悪循環:断続的な覚醒 → 自律神経バランス崩壊
自己ケアと生活習慣改善のポイント
自律神経とストレスを整えることで、いびきの軽減を図ります。
カテゴリ | 方法 | 期待される効果 |
睡眠環境 | ・寝具の見直し(硬さ・高さ) | |
・室温・湿度管理 | 気道のひらきやすさ向上、呼吸抵抗低減 | |
呼吸・姿勢 | ・横向き寝(仰向けを避ける) | |
・寝る前の深呼吸運動 | 重力による気道閉塞防止、筋緊張の調整 | |
ストレス管理 | ・就寝前のスマホオフ | |
・簡単なストレッチ・瞑想 | 交感神経抑制、副交感神経優位促進 | |
生活習慣改善 | ・規則正しい睡眠リズム | |
・適度な運動(ウォーキング等) | 自律神経リズム正常化、全身血流改善 | |
栄養サポート | ・マグネシウム・ビタミンB群豊富食品 | |
・抗酸化作用サプリ | 筋弛緩サポート・血管健康維持 |
当院での改善事例紹介
当院では、自律神経調整とストレスケアを組み合わせた総合治療で、いびきに悩む多くの患者さまが改善を実感しています。
症例No. | 年齢・性別 | 主訴 | 初診時状況 | 結果 |
B101 | 45歳・男性 | 大音量いびき | 中等度いびき、日中眠気 | 消失 |
B102 | 38歳・女性 | 睡眠中の息止まり | 重度SAS疑い、疲労感 | 消失 |
B103 | 60歳・男性 | 夜間覚醒といびき | 断続的覚醒、浅い睡眠 | 消失 |
こんな方はぜひご相談を
- パートナーから「いびきが大きい」と指摘される
- 日中の強い眠気や注意力散漫を感じる
- ストレスで寝つきが悪く、いびきがひどい
- 病院で原因が見つからず改善しない
いびきは放置すると心血管リスクや生活の質低下につながります。早めの対策で自律神経バランスを整え、快適な睡眠環境を手に入れましょう。
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