私たちが日々感じている「ストレス」とは、一体何なのでしょうか?
「仕事が忙しいからストレスがたまる」「人間関係のストレスで疲れる」など、日常生活の中で当たり前のように使われる言葉ですが、実は医学的・生理的に見たとき、ストレスとは非常に奥深く、私たちの健康に密接に関係しています。
■ ストレスとは「外からの刺激」+「体の反応」
ストレスという言葉は、もともとは物理学の用語で、「外から加えられる圧力や刺激」を意味します。これを生体に当てはめて考えると、
- ストレッサー(ストレスの原因):暑さ、寒さ、人間関係、音、光、病気、仕事のプレッシャーなど
- ストレス反応:心拍数の上昇、血圧上昇、発汗、不眠、不安、怒りなど
つまり、「ストレス=嫌なこと」ではなく、刺激とそれに対する身体の反応の総称なのです。
たとえば、嬉しい出来事や緊張する舞台も、身体にとっては“刺激”であり、ストレス反応を引き起こします。
■ 自律神経とストレスの関係
ストレスに対して最も影響を受けるのが、自律神経です。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つで構成されており、これらがバランスよく働くことで、私たちの身体は健康に保たれています。
- 交感神経:活動・緊張・戦うモード(ストレス時に優位になる)
- 副交感神経:休息・回復・癒しのモード(リラックス時に優位になる)
ストレスを受けると、交感神経が活発になり、血圧や心拍数が上がり、身体は「戦闘モード」に入ります。
これは短期的には問題ありませんが、ストレスが長引いたり強すぎたりすると、自律神経のバランスが崩れてしまい、「自律神経失調症」などの不調につながってしまうのです。
■ 慢性的なストレスが引き起こす心と体の不調
身体の症状 | 心の症状 |
頭痛・肩こり・胃痛 | イライラ・落ち込み・不安感 |
不眠・めまい | 集中力の低下・やる気の低下 |
動悸・息苦しさ | 不安定な気分・涙もろさ |
こうした状態が続くと、身体と心が常に緊張状態になり、心身ともにさらに悪循環を招くこともあります。
■ ストレスは「無くならない」
ストレス社会といわれる現代において、ストレスを完全になくすことは現実的ではありません。
大切なのは、「ストレスを処理する力」です。
そのための鍵が、自律神経のケアにあります。
■ 自律神経を整えるストレス対策
- 深呼吸・腹式呼吸
→ 副交感神経を優位にし、緊張をやわらげます。 - 軽い運動・ストレッチ
→ 筋肉の緊張をほぐし、血流を改善。 - 寝るときに冷えとり靴下を着用する
→ 血流の悪い末梢を温め全身の循環を良くして、排毒を促します。 - 湯船につかる
→ ぬるめのお湯で半身浴。30~60分ほどが効果的です。 - 話す・書く
→ 感情を外に出すことで、頭や心が整理され整います。
ストレスを上手に処理する人生に
ストレスというものは無くすことはできません。
生きていれば何らかの刺激はうけるものです。
となれば、このストレスをどう処理するのかが大切になります。
ごはんを食べたらうんちをするように、ストレスを受けたらそれを排出できればいいわけです。
そして、その排出を習慣化していくことが、健康で楽な人生を歩んでいくポイントになります。
”溜まったら出す”ではなく、”常に出す!”と意識し行動できるといいですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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