骨盤の右と左

骨盤は、左右で若干異なる機能や働きがあり、左右のバランスや歪みが体全体に影響を及ぼすことが知られています。左右の骨盤には構造上の違いはほとんどありませんが、機能面では次のような違いが見られます。

1. 筋肉や靭帯の働きの違い

骨盤は、左右の「寛骨(かんこつ)」が前後に動き、歩行や運動時に役立つよう設計されています。この際、右と左で使う筋肉や靭帯のバランスが微妙に異なります。例えば、右利きの人の場合、日常生活で右側の筋肉をより多く使う傾向があるため、左右の筋肉の発達に差が生じ、これが骨盤の傾きや回転に影響することがあります。

2. 骨盤の歪みと内臓への影響

骨盤が左右で傾いたり歪んだりすると、腹部や骨盤内に収まっている内臓への圧力が左右で異なることがあります。例えば、骨盤が右側に歪むと、腸や子宮、膀胱などが圧迫される側が偏り、左右の内臓機能のアンバランスが生じる可能性があります。これが便秘や生理不順、頻尿などにつながることもあります。

3. 左右の機能的役割の違い

骨盤は体を安定させる土台ですが、左右の骨盤はわずかに異なる動きを担っていることがあります。例えば、日常動作やスポーツ動作では、片方の脚に体重をかける際に左右の骨盤が微妙に異なる角度で傾くことで、動きやすさや安定性を保っています。このため、利き足や利き手の影響により左右の骨盤の筋肉がアンバランスになりやすくなり、結果として片側だけが凝りやすい、あるいは痛みやすいといった症状が現れることがあります。

4. 神経系への影響

骨盤は自律神経の通り道でもあり、骨盤の歪みが交感神経や副交感神経の働きに影響を与えることもあります。骨盤が左右で歪むと、左右の自律神経のバランスが崩れ、片側の筋肉が緊張しやすくなったり、内臓の働きが左右で異なる場合があります。これにより、慢性的な腰痛や坐骨神経痛が片側に集中することが多いのです。

5. 骨盤矯正やストレッチの効果

左右の骨盤のアンバランスを調整するために、骨盤矯正や特定のストレッチが役立ちます。骨盤周りの筋肉や靭帯を均等に鍛えたり柔軟性を高めたりすることで、骨盤の左右差を整え、全身のバランスを改善することが期待できます。

骨盤の左右差は完全には避けられませんが、日常生活や運動の中でバランスを意識することで、骨盤の機能をより健康に保つことが可能です。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

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