はじめに
日々の疲れがなかなか抜けず、休息を取っても体がだるく、日常生活に支障をきたす――そんな悩みを抱える方は多いでしょう。近年、こうした状態が6ヶ月以上続き、明らかな原因が見当たらない場合、慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome, CFS)の可能性が考えられます。慢性疲労症候群とは何か、自律神経との関係、原因、そして根本的な改善に欠かせない心身の安定や生活習慣について解説します。
1. 慢性疲労症候群とは?
慢性疲労症候群(CFS)は、強い疲労感が6ヶ月以上持続し、安静や睡眠を取っても回復しにくい状態を指します。単なる「疲れ」とは異なり、日常生活に支障をきたすほどの全身倦怠感や集中力低下、睡眠障害などが特徴です。
主な症状
- 全身倦怠感:何をしても体が重く、やる気が出ない。
- 睡眠障害:寝つきが悪い、途中で目が覚める、熟睡感が得られない。
- 認知機能障害:集中力や記憶力の低下(「ブレインフォグ」と呼ばれる)。
- 筋・関節の痛み:特定の部位に強い痛みはないが、広範囲に不快感がある。
- 精神的影響:イライラ感や抑うつ症状、不安感。
これらの症状が他の病気では説明できず、日常生活に支障を来す場合、医療機関での診断が推奨されます。
2. 慢性疲労症候群と自律神経との関係
自律神経は、呼吸や心拍、血圧、消化など体の基本的機能を無意識に調整する神経系です。交感神経(活動時やストレス時に優位)と副交感神経(休息時や回復時に優位)から成り、両者のバランスが健康維持に欠かせません。
慢性疲労症候群では、この自律神経のバランスが崩れ、交感神経が過度に緊張状態(亢進)になっていることが多く報告されています。
- 交感神経優位:心拍数の増加、血管収縮による末梢循環の低下、消化機能の抑制などが起こりやすい。
- 副交感神経低下:回復や修復の働きが弱まり、睡眠の質が低下、筋肉や神経の疲労回復が鈍くなる。
これにより、体が常に「戦闘モード」のような緊張状態になり、疲労が抜けにくくなるのです。また、心拍変動性(HRV)という自律神経バランスを示す指標が低下することも知られており、客観的に評価することが可能です。
3. 原因は?
慢性疲労症候群の原因はまだ完全に解明されていませんが、複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。
- ウイルス感染
エプスタイン・バーウイルス(EBV)など、ウイルス感染後に疲労感が長引くケースが報告されています。 - 免疫系の異常
炎症性サイトカインの増加や、自己免疫的な反応が関与している可能性。 - ホルモンバランスの乱れ
視床下部-下垂体-副腎系(HPA軸)の機能低下により、ストレスホルモンの分泌異常が起こる。 - 心理社会的要因
強いストレス、トラウマ経験、抑うつや不安の既往などが重なることがリスクを高める。 - 生活習慣
不規則な睡眠、偏った食事、運動不足などが自律神経やホルモンのバランスを崩し、慢性化を助長する。
これらの要因が相互に影響し合い、個人差の大きい症状を引き起こすため、一人ひとりの状況を総合的に把握することが大切です。
4. 根本的な改善には、メンタルの安定が重要
慢性疲労症候群の回復には、身体的ケアと同時に心理的ケアが欠かせません。
- 認知行動療法(CBT):疲労に対するネガティブな思考や行動パターンを見直し、柔軟で前向きな考え方を養う。
- マインドフルネス瞑想:呼吸に意識を向け、過度な思考や不安感を軽減することで自律神経のバランスを整える。
- ストレスマネジメント:ストレス要因の整理、リラクセーション法(深呼吸、プログレッシブ・マッスルリラクセーションなど)の習得。
これらを継続することで、交感神経の過緊張を抑え、副交感神経を優位にする土台を作りましょう。
5. 気・食・身体が大事
気(エネルギー)の養い方
- 適度な運動:ウォーキングやヨガなど、無理なく続けられる運動で気の流れを促進。
- 呼吸法:腹式呼吸や4–7–8呼吸法などで深い呼吸を習慣化し、気を巡らせる。
食(栄養)のバランス
- 良質なタンパク質:疲労回復に必要なアミノ酸を豊富に含む魚、豆類、卵。
- ビタミン・ミネラル:B群ビタミン、マグネシウム、亜鉛など神経伝達やエネルギー産生を助ける栄養素を積極的に。
- 発酵食品:腸内環境を整え、免疫機能や神経伝達物質のバランスをサポート。
- 水分補給:脱水は疲労感を悪化させるため、常にこまめな水分補給を。
身体(からだ)のケア
- 睡眠の質向上:規則正しい就寝・起床、寝る前のスマホ・PCオフ、寝室の環境整備。
- ペーシング:過労と安静のバランスをとり、無理のない範囲で活動量を調整。
- ストレッチや筋膜リリース:血流改善や自律神経調整を目的に、身体のケアを取り入れる。
これら「気・食・身体」を整えることで、心身の基盤を強化し、慢性疲労からの回復を促します。
6. 慢性疲労症候群を根本から改善したいなら、海のサロン空にご相談下さい
当院「海のサロン空」は、自律神経失調症や慢性疲労症候群を専門に取り扱う専門院です。医学的アプローチでは解決しきれない、精神や身体の問題を解決に導きます。
- 個別カウンセリング:生活習慣、ストレス要因、症状の経緯を丁寧にヒアリング。
- 精神状態の測定:筋肉の動きや硬直から、精神状態を数値化し今の状態を視覚化します。
- オーダーメイド施術:整体、気功などを組み合わせ、気・食・身体の観点から根本改善をサポート。
- メンタルサポート:認知行動療法やマインドフルネスを取り入れたプログラムで、心の安定を促進。
経験豊富なスタッフが一人ひとりに寄り添い、症状の本質にアプローチします。”もう疲れた”と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
おわりに
慢性疲労症候群は、身体的・心理的・生活習慣的要因が複合的に絡み合うため、自分だけで対処するのは難しい場合があります。しかし、メンタルの安定を図り、気・食・身体を整えることで、必ず回復への道が開けます。
辛い毎日から一歩前に進みたい方は、海のサロン空までお問い合わせください。あなたの健康と笑顔を取り戻すお手伝いを、私たちが全力でサポートいたします。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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